老後の年金や子どもの教育費などに備えて、今から十分な資産を作っていけたら安心ですよね。
株式投資は、初心者におすすめできる資産形成の手段の1つです。
とはいえ、株式投資を始めるためには、証券口座の開設や投資先の選定などやることが多く、初心者だと迷ってしまいます。
最適な証券会社や投資先は人それぞれ異なり、誤った選択をしてしまうと、うまく資産を増やせないかもしれません。
そこで本記事では、株式投資の始め方を初心者に分かりやすく解説します。
また、おすすめの証券会社や投資手法なども紹介するので、ぜひ最後まで参考にしてください。
株式投資とは企業が発行している株を購入すること
そもそも株式投資は、企業が発行している株を私たちが購入することを指します。
株は企業の資金調達方法の1つです。
企業は自身の株を投資家に売って得た資金を活用して、さらなる事業拡大を目指します。その後、企業の業績がアップして株の価値が上がったり、企業が一定のお金を投資家に還元したりすることで、投資家が得する仕組みです。
ただし、必ず利益が出るわけではありません。
企業の事業がうまくいかなければ、株の価値が下がったり、還元してくれるお金が減ったりして損する可能性はあります。
株式投資のメリット3つ
株式投資のメリットは、主に下記の3つです。
- 購入した株の価値(株価)が値上がりすれば利益が出る
- 定期的にお金をもらえる配当で安定収入が作れる
- 株主優待がある企業の株を買えば商品や割引券がもらえる
それぞれ説明します。
購入した株の価値(株価)が値上がりすれば利益が出る
自分が投資した株の価値が上がれば、購入時との差分が利益となります。
投資した株の価格(=株価)は、企業の業績や政治ニュースなど様々な要因で変動するものです。時には数日や数週間で、株価が2倍になることさえありえます。
価格が上がっていく株をうまく買えれば、短期間に大きな利益を出すことも可能です。
定期的にお金をもらえる配当で安定収入が作れる
株の中には、毎年決まったお金をもらえる配当が設定されているものがあります。
配当が出る株を買えば、安定した収入を得られるのです。
配当とは、企業が出した利益の一部を投資家へ還元する仕組みを指します。多くの配当を出してくれる企業に多額の投資をすれば、毎年まとまった収入を得られるのです。
株主優待がある企業の株を買えば商品や割引券がもらえる
株主優待がある企業の株を買えば、企業独自の商品やサービス、割引券などがもらえます。
株主優待とは、企業が投資家に対してお金ではなく、商品やサービスなどを還元する仕組みです。例えば、企業のオリジナル商品セットやカタログギフト、商品券など種類は豊富にあります。
お気に入りのお店やサービスの企業の株を買えば、株主優待で特別な体験ができるかもしれません。
株式投資のデメリット・リスク3つ
株式投資のデメリット・リスクは、主に下記の3つです。
- 株の価値(株価)が下がって損する可能性がある
- 始めるために必要な資金が多い
- 売買したい時にできない場合がある
それぞれ説明します。
株の価値(株価)が下がって損する可能性がある
もし保有している株の株価が下がってしまうと、その分の金額は損してしまいます。
例えば、企業の業績が下がったり、不祥事があったりなどしたら、株価は下がります。株価が下がっても問題ないように、投資資金の管理が大切です。
始めるために必要な資金が多い
株式投資はまともに始めるための必要資金が、他の投資方法と比べると多いです。なぜなら株は1株から購入できるわけではなく、基本的に100株単位で購入しなければいけないからです。
例えば、株価が1株2,000円の場合、その株を買うには100株分の20万円を用意する必要があります。株式投資を始めるために必要な資金の相場は、一般的に30〜50万円ほどです。
一方、FXは1〜10万円、投資信託にいたっては100円から投資できます。
(用語解説)
FX:日本円や米ドルなど外貨を売買する投資手法投資信託:投資のプロにお金を預けて、代わりに運用してもらう投資手法 |
まとまったお金がないと、株式投資をまともに始めることは難しいです。
売買したい時にできない場合がある
株式投資は売買したい時に相手が見つからず、好きなタイミングで取引できない場合があります。
例えば、マイナーな企業の株を持っていたとしましょう。その場合、買いたい人も売りたい人も比較的少ない状況になることがあります。
もしその企業の株を持っていて、売りたいと思っても、買ってくれる相手がいなければ売れません。
このように株によっては、好きな時に売買できない可能性があります。
株初心者におすすめの証券会社TOP3
株式投資の初心者におすすめの証券会社TOP3は、下記の通りです。
証券会社 | 1位:SBI証券 | 2位:松井証券 | 3位:楽天証券 |
おすすめ理由 | 総合力No1 | 25歳以下の取引手数料が無料 | 楽天ポイントが貯まりやすい |
誰向けか | とりあえず株式投資を始めたい人 | 25歳以下の人 | 楽天サービスをよく使う人 |
国内株式売買手数料 | ※25歳以下は無料 ●アクティブプラン(1日約定制)100万円まで:0円200万円まで:1,238円300万円まで:1,691円以降100万円増加ごと:+295円 ●スタンダードプラン(1注文約定制)5万円まで:55円10万円まで:99円20万円まで:115円50万円まで:275円100万円まで:535円150万円まで:640円3000万円まで:1013円3,000万円超え:1,070円 | ※25歳以下は無料 (1日約定制)50万円まで:0円100万円まで:1,100円200万円まで:2,200円以降100万円増加ごと:+1,100円1億円超:110,000円 | ●超割コース(1注文約定制)※手数料の1%ポイントバック5万円まで:55円10万円まで:99円円20万円まで:115円50万円まで:275円100万円まで:535円150万円まで:640円3,000万円まで:1,013円3,000万円超:1,070円 ●いちにち定額コース(1日約定制)100万円まで:0円200万円まで:2,200円300万円まで:3,300円以降100万円増加ごと:+1,100円 |
外国株式の商品数 | 米国株:5,600銘柄以上中国株:1,300銘柄以上 | 米国株:2,300銘柄以上中国株:取扱いなし | 米国株:4,900銘柄以上中国株:1,500銘柄以上 |
提携ポイント | Tポイント、Vポイント、Pontaポイント | 松井証券ポイント | 楽天ポイント |
NISA対応 | 〇 | 〇 | 〇 |
iDeCo対応 | 〇 | 〇 | 〇 |
スマホアプリ | 〇 | 〇 | 〇 |
人気度 | ・口座開設数1,000万越え・国内株式 個人取引シェアNo1・2023年度オリコンNo1 | 2022年 HDI-JAPAN 問合せ窓口格付け/Webサポート格付け 12年連続最高評価 | NISA口座数業界No1 |
(参考:SBI証券、松井証券、楽天証券)
それぞれの魅力を説明します。
1位:SBI証券|総合力No1!迷ったらコレ
おすすめ理由 | 総合力No1 |
誰向けか | とりあえず株式投資を始めたい人 |
国内株式売買手数料 | ※25歳以下無料 ●アクティブプラン(1日約定制)100万円まで:0円200万円まで:1,238円300万円まで:1,691円以降100万円増加ごと:+295円 ●スタンダードプラン(1注文約定制)5万円まで:55円10万円まで:99円20万円まで:115円50万円まで:275円100万円まで:535円150万円まで:640円3000万円まで:1013円3,000万円超え:1,070円 |
外国株式の商品数 | 米国株:5,600銘柄以上中国株:1,300銘柄以上 |
提携ポイント | Tポイント、Vポイント、Pontaポイント |
NISA対応 | 〇 |
iDeCo対応 | 〇 |
スマホアプリ | 〇 |
人気度 | ・口座開設数1,000万越え・国内株式 個人取引シェアNo1・2023年度顧客満足度オリコンNo1 |
(参考:SBI証券)
SBI証券は口座開設数1,000万超え・国内株式の個人取引シェアNo1と、非常に人気なネット証券会社です。
最大の強みは、手数料や商品数などの総合力の高さにあります。アクティブプランの場合、1日100万円までの取引であれば、手数料は無料です。
初心者のうちから1日で100万円も取引することはあまりないので、ほとんど手数料はかからないと思ってよいでしょう。
また、商品数は米国株が5,600銘柄以上と、今回紹介した証券会社の中で最も多いです。中国株も1,300銘柄以上あり、海外の株を買っていきたい人も満足できるラインナップとなっています。
さらに、SBI証券は2023年度顧客満足度オリコンNo1を獲得しており、実際のユーザーが満足していると分かります。
実際に筆者もSBI証券を使っており、全く不便は感じていません。手っ取り早く株式投資を始めたいなら、SBI証券を申し込んでおけば間違いないでしょう。
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2位:松井証券|25歳以下の人におすすめ
おすすめ理由 | 25歳以下の取引手数料が無料 |
誰向けか | 25歳以下の人 |
国内株式売買手数料 | ※25歳以下、無料 (1日約定制)50万円まで:0円100万円まで:1,100円200万円まで:2,200円以降100万円増加ごと:+1,100円1億円超:110,000円 |
外国株式の商品数 | 米国株:2,300銘柄以上中国株:取扱いなし |
提携ポイント | 松井証券ポイント |
NISA対応 | 〇 |
iDeCo対応 | 〇 |
スマホアプリ | 〇 |
人気度 | 2022年 HDI-JAPAN 問合せ窓口格付け/Webサポート格付け 12年連続最高評価 |
(参考:松井証券)
松井証券は1918年に創業した老舗の証券会社です。
そんな松井証券の最大のメリットは、25歳以下であれば取引手数料が無料になる点にあります。20代だと、まだ投資に回せるお金は多くないでしょう。だからこそ取引手数料はできるだけ節約したいポイントです。
松井証券なら、手数料を気にせず取引できるため、気兼ねなく資金をすべて投資に回せます。また、2022年HDI-JAPAN問合せ窓口格付け/サポート格付けで、12年連続最高評価をもらっており、サポート体制も整っているので安心できます。
25歳以下の人なら、松井証券での口座開設がおすすめです。
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3位:楽天証券|楽天ポイントを貯めている人におすすめ
おすすめ理由 | 楽天ポイントが貯まりやすい |
SBI証券を見てみる | 楽天サービスをよく使う人 |
国内株式売買手数料 | ●超割コース(1注文約定制)※手数料の1%ポイントバック5万円まで:55円10万円まで:99円円20万円まで:115円50万円まで:275円100万円まで:535円150万円まで:640円3,000万円まで:1,013円3,000万円超:1,070円 ●いちにち定額コース(1日約定制)100万円まで:0円200万円まで:2,200円300万円まで:3,300円以降100万円増加ごと:+1,100円 |
外国株式の商品数 | 米国株:4,900銘柄以上中国株:1,500銘柄以上 |
提携ポイント | 楽天ポイント |
NISA対応 | 〇 |
iDeCo対応 | 〇 |
スマホアプリ | 〇 |
人気度 | NISA口座数業界No1 |
(参考:楽天証券)
楽天証券は、楽天市場や楽天モバイルでお馴染みの楽天グループの証券会社です。
最大の特長は、取引で楽天ポイントを貯めたり、使ったりして有効活用できる点にあります。
例えば、超割コースを選んだ場合、国内株式の売買手数料のうち1%をポイントバックしてくれるのです。また、貯まった楽天ポイントを国内株式や米国株式、投資信託の購入代金に充てられます。
もし楽天証券以外のサービスで貯めた楽天ポイントで株式を買って、値上がりしたとしましょう。すると、本来1ポイント1円だった価値が、実質的に1円以上になるわけです。
さらに、楽天証券で30,000円以上の投資信託と米国株式を買えば、楽天市場でのポイント還元率が最大+1%となります。楽天市場でよく買い物する人にとっては、非常に嬉しい特典です。
このように楽天証券は楽天ポイントを貯めたり、使ったりできることで、楽天の各サービスや資産運用をお得にできるようになります。楽天のサービスをよく使う人は、楽天証券がぴったりです。
\簡単0円で口座開設/
SBI証券で口座開設する手順!最短当日で完了
参考:https://go.sbisec.co.jp/account/sogoflow_01.html?id=id01
・分からない点はサポートデスクへ質問
口座開設に必要なものを用意する
・マイナンバーカードか運転免許証
メールアドレスの登録
認証コードの入力
お客さま情報の設定
規約の確認
入力内容の確認
口座開設方法の選択
・オンラインでの開設が時短になるのでおすすめ。
本人確認書類の提出
初期設定をする
・手数料プランはアクティブプランがおすすめ。手数料が安い。
株主優待を受け取る手順と注意点
株主優待がもらえる権利が発生する日までに必要な株数を購入する
配当金や株主優待を受け取る為には権利付き最終日(権利確定日の2営業日前)までに株を保有する事が必要となります。権利確定日に株を購入しても権利を得ることはできませんので注意が必要です。
【例】31日が権利確定日の場合
権利を受けたい場合は2営業日前である29日までに購入をしましょう。
※株主として株主名簿に記載されるまでに購入後2営業日の期間が必要なためです。
利権確定月は企業HPや株価情報サイトなどで調べる事が可能です。
権利最終日前後の株価動向
権利獲得目的に株を購入する投資家が増えるため、権利付き最終日が近づくに連れて株価が上昇傾向になります。
権利落ち日は権利を得た投資家が株を売却するため、下降傾向になります。権利確定を半年後や1年後にする場合は権利落ち日に株を購入すると比較的に安価で購入できる可能性が高いです。
初心者におすすめの株式投資のスタイル3つ
株式投資を始めても、どのように投資していくべきか悩みますよね。初心者であれば、下記の3つのスタイルがおすすめです。
- 株主優待がもらえる銘柄をNISAで購入して長期保有
- 少額で購入できる高配当株に投資
- 米国株インデックスを積み立て投資
それぞれ説明します。
株主優待がもらえる銘柄をNISAで購入して長期保有
NISA口座を開設して、株主優待がある銘柄を長期保有するスタイルがおすすめです。
(用語解説)
NISA:一定額の範囲内の投資による値上がり益や配当に対する税金がかからなくなる公的な制度 |
株主優待がある銘柄は、多くの投資家から人気で長期保有されやすいため、価格が安定して大幅な損失が発生しにくいです。また、株主優待があるという理由だけで買われることも多いので、じわじわと株価の値上がりが期待できます。
もしNISA口座で保有していれば、株主優待をもらいつつ、長期的に値上がり益も最大限手にすることができるのです。
少額で購入できる高配当株に投資
少額で購入できる高配当株への投資も、初心者におすすめできます。配当は毎年安定してもらえるため、着実な資産の増加が期待できるからです。
値上がりによる利益を狙ったとして、実際に値上がりしても、株を売却しなければ利益は確定しません。その売却手続きを決断するのが難しく、結局値下がりして損失となってしまうケースは大いにあります。
一方、配当であれば、決まった時期になればお金が自動的にもらえるので、なにか手続きをする必要はありません。
安定収入が手軽に作れる点が、高配当株への投資の魅力です。
米国株インデックスを積み立て投資
米国株インデックスへの積み立て投資も、初心者におすすめできます。なぜなら米国株の株価の順調な値上がり益を、リスクを減らしつつ狙えるからです。
(用語解説)
米国株インデックス:米国株全体の値動きに連動する指数。例:S&P500 |
auカブコム証券のデータによると、1991年から米国株全体の株価は約12倍となっています。一方、日本株は約1.2倍と大きく株価は上がっていません。
つまり、データをみると、今後も米国株全体は値上がりしていくと予想できます。
とはいえ、米国株を個別でみると、もちろん値下がりしてしまう場合があるのも事実です。そのため米国株全体の値動きに沿ったインデックスに合わせて投資すれば、長期的な利益が狙えます。
また、一気に多額の資金を米国株インデックスに投資するのではなく、毎月や毎年に一定額を少しずつ投資しましょう。もし一気に投資した直後に大幅に値下がりした場合、急に損失が膨らんで、不安になってしまいます。
しかし、定期的に少しずつ投資すれば、一時的な値下がりに屈せず投資を続けやすいです。米国株インデックスへ積み立て投資して、長い目で見て大きな値上がり益を狙っていきましょう。